豪雨の後の藻



74 :かにまな :04/05/20 14:06
庭の芝の隙間の地面に ゼリー状の黒い物体が発生しました。なにかのキノコでしょうか?
病気でしょうか?小さな細かいキクラゲのようなかんじです。

あと芝の上に2〜3センチのフワフワした黒いワタのようなものいくつもあります。
高さはなく イメージとしては 地面で何かがこげたようなかんじです。
これらのものがなにかわかる方 教えてください。


75 :花咲か名無しさん :04/05/20 15:04
藻(も)とピシウム菌です。
はやく、殺菌剤を撒きましょう。

藻はできるだけ、掻き取りましょう。

んで、薬は藻はダコニール、綿はオーソサイドという薬がホームセンターに
売っています。

んで、混ぜていいものかのアドバイスは余所でも312さんおながいします。
(おれは面倒なので混ぜていますが・・・)


76 :余所でも312 :04/05/20 16:42
>>74
キクラゲみたいのは、まず藻でしょうね。
ダコニールでも良いかと思います。成分でTPNと云うヤツが入っていれば良いかと。
他には、有機銅のはいったような殺菌剤とか、でしょうか。
後は、芝用で藻に登録のある、ゴーレット水和剤の有効成分で、ポリカーバメイトという成分の入っているビスダイセン水和剤が(ry
でもこれ、芝に登録無いですから、>>74さんに限らず是非、芝には芝登録のあるモノで、御願いします(^o^;)。

>ふわふわした黒い綿

?デス。管理されている芝は、ナンでしょうか。
大概の菌糸は白っぽくみえるのではないかな〜という気がします。
たまに真っ赤なヤツとか、ピンクの固まりとか、毛色の変わったのもいますが・・・。
単純に考えられるのは、それも、藻ではないかな、と云うことですね。
何かが一晩芝の上に被ってませんでしたでしょうか。
落ち葉とか、板きれとか、そういったモノが雨の日なんかに芝の上に密着した状態で、ある程度の時間を経過すると、それだけで藻が発生することもあります。
そうすると、菌糸状というか、芝の上に毛羽立った状態でみられることもあるには、あります。*1
>>75さんは、黒い菌糸(綿状のモノ)をみたことありますでしょうか?


77 :余所でも312 :04/05/20 16:46
>>75
対象病害(ブラウンパッチ)がダブルので、オーソサイドとダコニールを混合散布した経験はありませんので、何とも言えません。
せっかくの御指名なのに、お役に立てず申し訳ありません。
いままでやってきてダイジョウブであれば、大丈夫ではないでしょうかとしか(^_^;)・・・


78 :75 :04/05/20 17:30
>>74
【黒い】というところを飛ばして読んでいました。
ピシウムじゃーないかも。

あちらこちらと調べたがよくわかりません。
>>76のご意見を参考にしてください。
ただし、
有機銅剤は、注意してくださいね。
他の殺菌剤と混合もしくは近接して使うと薬害がでるケースの多い農薬です。

んで、>>77様。
私自身は「黒い菌糸」をみたことはありません。この場合、幸いというべきか、まだ未熟もののためというべきか・・・

さらに、やはり基本は単体で散布するべきでしょうか(殺菌剤)?
(病気が複合的である場合)
病気の種類とかいろんなケースがありますが、ごくごく一般論的にお願いします。


79 :暇人75 :04/05/20 17:41
>>74
あった!あった!これかも?
http://ime.nu/www.mis.janis.or.jp/cgi-bin/xrb/xrb.cgi/zukan/result.xrb?page=223

やっぱ、オーソサイド可でした。あとはロブラールとか、オキシンドー(要注意)
以上、ごくごく普通に買えるものです。


80 :かにまな :04/05/20 19:00
 みなさん 的確なアドバイスありがとうございました。
芝は 高麗芝です。
黒いワタみたいなものは 確かに何日か 雑草が倒れたのが 被さってて
取り除いたら そうなってました。
キクラゲみたいのは 藻ですか。。シロウトには全く検討がつかなかったので
感謝しています。
URL見ました。
印象だと もっと黒くて 芝に枯れてるとこがまだないのですが
もしかしたら これかもしれません。
さっそくホームセンターに行ってきます。
本当に 助かりました。


85 :余所でも312 :04/05/21 07:50
>>78
以下あくまで、私見です。
殺菌剤+殺虫剤はアリですが、殺菌剤は基本的に単剤で使いたい主義ですね。
殺菌剤+殺菌剤はあまり手をかけたくない場所で、治療+防除を目的とした散布の際に考えるくらいです。バリダシン+グラステン→ラージパッチとか。
でも、残効を考えると、ポリオキシンなら単剤で良いしな、とか、楽な方へ走っちゃいます。
病気が複合的な場合は、スペクトラムの広い、成分が複数混合されている剤を捜します。
大体、そう云う状況では、もうどうしようもない状況なのでプラウザーみたいなモノをドーンとやっちゃいます。その後で、残ったしぶとい奴らの掃討戦を行います。
最近は、スペクトラムは広くないけど、良く効く剤が多いので、予防散布なんかでも、つい組み合わせたくなると云うか、これとこれをやっとけば・・・、みたいについ考えちゃいますね。
逆に、そうした治療薬として良いものが多く出回っていますので、もし出てしまっても初期の対応が昔よりは楽に出来る様になりました。
ですから、こちらで管理するフィールドの特性を掴んで、時期を睨んで対象を絞って防除して行けば、そんなに薬漬けにしなくても、良いのではないか、と思っています。
それと、グリーン・ティなんかでは、基本的には防除は弱い剤で軽くやる程度です。
○ラウザーとかヘ○テージみたいなモノは基本的には使いたくないな〜と思っています。
本当にヤバイ時期を控えると、それなりモノのをきちんとうちますが、実は年に何回も無いと思います。
あまり手をかけたくないけど、病気も出したくないところでは、しっかり打ちます。例えば、寒冷地のフェアウエイではラージパッチを出したら、後が大変ですので、そう云う処では、もうしっかり防除するしかないでしょう、と云うことですよね。
話がこの辺りになると、いくら書いても書き足りないので・・・。

後は、土壌環境を整えてやること、でしょうか。
ブラウンパッチなんか、軽いモノはそこだけエアレーションすれば止められる、位の床だと良いんですが。
なかなか大変ですよね (^-^;)((ここから先はarakenさんのHPへどうぞ))


86 :余所でも312 :04/05/21 07:51
>>79
テイクオールがありましたね。
「黒い菌糸」
ありがとうございます。完全に失念してました(^_^;)


312@後付レス
>>85の補足なんですが・・・。
基本的に殺菌剤は単剤(異なる成分の薬剤を混合したくない)と書きましたが、これは、
・混合することで、どちらが効果を示したのかが分からなくなってしまう。
・反対に、その混合した薬剤が効果を示さなかった場合に、次の薬剤の選択の幅が狭められてしまう。
様な気がしているからデス。
しかし、現実的には、二種・三種の成分の混合剤も数多くありますよね。
そうなると、成分が一種類のものを組み合わせると云っても、既存の混合剤で上市されている場合もあるでしょうし、なかなかに、話が複雑になってきます。

それともう一点。
補足というか、今までとは逆の話になりますが・・・
ある単一の成分で作られた薬剤を、それぞれ今までの施用量の(例えば)60%と70%で混合散布すると、単独で使用した時よりも残効が伸びたり、治療する力が増したりする事があります。
例えば、病気の予防散布をした後、30日たった頃から、もうドキドキしながら見ていたのが、40日くらいは安心して眺めていられるとか、
発病後でも、この組み合わせで打っちゃえば、とりあえず一発で止められるとか・・・。
(こうした知見に基づいて作られている薬も結構あるようです)
そう云う使い方は、平米あたりの単価は、30%とか35%とか、もっと高くなっちゃったりしますが、営業面・管理面で考えるとやっちゃった方が良いという判断もあります。
病気を出しちゃうよりも、それで押さえちゃった方が、いろんな意味でペイするじゃんね〜とか、
とにかく今出ている病気を止めちゃって、それから大至急リカバーさせちゃおうゼ・・・。
みたいな計算もするわけですよね。
結構、ゴルフ場のキーパーの皆さん、そう云う秘密の組み合わせをいくつも持っているはずです。
まあ、病気を出さないように、様々な努力は皆さん大いにされていますが、やはり薬を使わなければならない場面も多いわけですし、理想通りには行かない場面は圧倒的に多いですよね。

タダシ、これから芝をいじってみたい・・・。
と云う方には、単剤での使用から初めて、少しずついろいろ覚えて頂きたいな・・・。と云うのが312の個人的な考え方です。
最初からとにかく薬でナンとかしちゃうのではなくて、アレです。
農協さんの肥料にも書いてある、「豊作のまず手始めは土作り」ってヤツですね。

*1:この項 右上の写真・・・、小さくて済みません