(この項 8月30日の続きです)


実は、昨日の話は非常に書きにくい話でした。
「業界の常識は世間の非常識」
って、よく言いますが、例えば温泉で水道水を湧かしていた話。
「アンナの二十年もっと前から聞かされていた話で、とにかくボーリングして、温泉の条件に見合う水の出てくる地層にぶつければ、あとは栓を閉めちゃって、普段は水道の水を湧かしておいて、検査の前日に温泉の方の栓を開けて垢を落とすんだそうですぜ・・・」
なんて話を、知人がしてました。
どこまでが本当かは知りませんが、まあ、ああいう報道が有った以上、そう言う話もあったんでしょう。
で、農薬についても似たようなことが、かつて行われていたワケですね・・・。
今では、行政の対応も厳しくなりまして、そんなことすら出来ないのですが・・・。


え〜、今回の話は、もっと書きにくいです。
業界のある部分の方達を敵に回しかねないお話で、みんなが口をつぐんできた話題なんですね。
でもあえて書いちゃう。
別に告発とか、すっぱ抜きとか、英雄的な行為ではなくて、私個人の農薬の行政についての疑問で有るからです。
と云いつつ、歯切れ悪いです。
やっぱり、皆さん、それなりの事情や苦労の果てと云うこともありますので・・・。


その1
食用の作物に使える成分が、人の口にはまず入らない筈の芝には使えないこと。
これは、8月30日分で書きました。


その2 
農林水産省に登録=国が使用を許可した農薬の使用を、各県が独自の指針や指導要綱などで制限している。
指導の根拠なんかをお尋ねしても、「農薬の安全で適正な使用のための指導云々・・・」で、要領を得ないことが、余りに多い・・・。
安全で適正な使用の指導をすると、事実上の使用禁止のお達しになるのかい?
だから、平成14年に農林水産省が緑の安全推進協会と連携して、農薬の使用実績や翌年度の使用計画などの提出を全国のゴルフ場に求めた際、県単位のシバリがあるところは、大いに湧きましたよね。
県でダメって云っている薬剤でも、そもそも国でイイって云っているんだから使用計画に載せちゃって良いのか?
結局、各県でいろいろな対応をされたようですが・・・。


その3 
かつて新設ゴルフコースは、無農薬管理を義務づけた某都道府県のゴルフコースにおいては、行政側は、無農薬管理を謳ったゴルフコースでは、農薬が使用されていない。と云う方針がまかり通っている。
掲示板でもリンクされていましたが・・・。


>>http://www.agri.pref.chiba.jp/nourinsui/07kairyo/gijyutu/golf_nouyaku/index.html


じゃあ、オリンピックはドーピングしていない選手の出場が当たり前なんだから、検査はしないのか?なんてガキみたいな事は言いたくないんですが・・・。
じゃあ、その2で行政指導なんかのシバリをして有れば、ゴルフ場はそれを遵守するはずなんで、水質検査なんかはしなくても良いんじゃあないの?
なんてこと、言いたくないんですけど・・・。




312一体何が言いたいか。
あんまりにも、不合理なシバリが多くないですかって、思っちゃってます。
あんまりにも、実情にそぐわない、現場と乖離した指導みたいなモノが多くないですか、って、是非本音を聞いてみたい。
今まで結構いろいろなお役所などでお尋ねしましたけど、誰も本音を言ってくれません。
当たり前ですけども。


結局、各地のキーパーさん達は、
「そう言う決まりだから、しょうがないよね」
って、やっているんですね。
まあ、その一方で、皆さんの技量もどんどんレベルアップしていますので、そんなにあざとい薬の使い方をしなくても、結構な芝の管理が出来るようになってきたのも確かです。
実は、あれこれとしちめんどくさいシバリは、この為にあったのではないかと・・・
って、そんな訳はないですけどね。


なんだ、無力な312は結局愚痴っただけなのね・・・。